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部下の退職は自分の責任だと感じる心のブロック

*目次

私の職場である福祉事務所では、部下が仕事を覚えられるよう、バディーを組んで仕事を教えています。その部下が、ようやく仕事を覚えてひとり立ちできるようになったなと思っていたところ、転職を切り出してきました。私の指導方法に問題があったのかと思いもやもやしました。

部下の育成には時間がかかります

部下の林さんは、真面目な20代後半の男性です。一生懸命仕事を覚えようとこまめにメモをとるのは良いのですが、緊張が強いのか、いつも表情が固くなってしまうのです。

相談に訪れるクライアントが安心できるよう、クライアントを迎える挨拶と傾聴の仕方、クライアントがどのような心境なのか想像すること、表情や言動からクライアントの気持ちを汲み取ること等、一緒に何度もシミュレーションし、クライアンの信頼を得られるよう努めることを指導してきました。

林さんは納得するのに時間がかかりましたが、仕事を自分のものにしようと一生懸命だったので、私は林さんに分かるようにと時間をかけて丁寧に指導し、サポートしてきました。

そんな部下が退職したいと言ってきました

そんな林さんでしたが、ようやく仕事を覚えてひとり立ちできるようになったなと思っていたところ、退職することを私に話しに来ました。

そんなそぶりを見せていなかったため、私は驚きと共に私に相談もなく退職を決めてしまった林さんへの怒りと悲しみに襲われました。私の指導に問題があったのではと、もやもやしていました。

部下の退職にもやもやする気持ちをブロック解除しました

そこで私は、林さんの退職にもやもやすることについてブロック解除をしました。

すると数日後、数名の同僚から、
「林さん退職するんだって?せっかく育てていたのにね」
「林さんにとってはその方が良かったと思うよ。この仕事を長く続けるのは、ちょっと向いてないかなと思ってたよ」
と、声をかけられました。

私はそのように声をかけられ、林さんの退職は自分の指導が悪かったというわけではない、という思いが湧いてきました。

そして、林さんからも改めて私に話がありました。

「ずっといつかやりたいと思っていた仕事があり、それをするのは今だと思いました。相談せずに退職を決めてしまいすみませんでした。教わったことを生かして頑張ります。今まで本当にありがとうございました」

私は林さんの言葉を聞いて、心がすっとしました。

このことを通して、私は部下の退職を自分の責任だと思っていたことに気づきました。

部下は自分の人生を自分で決断しただけのことです。ブロック解除をして、自分の思い込みによるもやもやが晴れて良かったです。

上司や部下との関係でお悩みがある方はブロック解除を体験してみてはいかがですか?

(公認リサーチャー 藍沢千波)

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