1.突然の持ち家購入話、転校が必要になった
生活環境がガラッと変わるのは、大人でも不安や怖さを感じますが、それが子供のことになると、自分の事よりももっと心配になりませんか?
息子が小学校に通い始めた頃の話です。
その頃は私の実家の近くに住み、しばらくは引っ越し予定もない状態でした。
ある時、「あの辺りに住めたらいいね」と思う地域にマンションが建つとチラシが入り何となく家族みんなでモデルルームを見に行ったのです。
もちろん、初めは買うつもりもなく、どんな感じなのかなーと気軽な感じで行ったのですが、モデルルームの内装の雰囲気がとてもよく、さらには金銭的にも難しすぎない金額で、あこがれの土地に住める・・・と、家族全員で気に入って、購入を本気で検討することになったのです。
いろんな条件を考えても、自分たちにとって理想の場所で、唯一の懸念点は息子の小学校の学区が変わるため、転校が必須なことでした。
2.息子は「新しい家に住む方がいい」というものの・・・
初めのころは、転校まで頭が及ばず、息子も新しい家に住みたいとテンション高めでした。
「転校が必要になるよ、大丈夫?」と何度も確認すると「新しい家に住むほうがいい」と学校を変わることに関しては実感がないようでした。
やがて話が進んで、息子も大丈夫そうだと判断し、家を購入することが決まりました。
3.転校したくないと言う息子を心配する自分の気持ちをブロック解除
ところが、購入を決めて転校するまでには1年ほど期間があったこともあり、仲のいいお友達が増えるにつれて、息子は「転校したくない!」と言うことが多くなっていきました。
今の学校には通い続けることが学区的にも制度的にもできず、息子の気持ちも不安定になって、突然悲しそうに泣いたり、落ち込んだりすることもあったのです。
家を諦めるべきかと悩むこともありましたが、ブロック解除してみようと思い、
・息子は転校したら新しい学校になじめない
・息子にとっては転校しない方がいい
と母親である私自身の心配事をブロック解除してみました。
4.息子に笑顔が増えてきた
すると、担任の先生から、「新しい学校の校長先生はたまたま自分がお世話になった先生なので話をしておきますね。」という話を頂き、転校する前に新しい学校に伺って話をすることができました。
さらには、新しい家から今の学校への距離も、歩いて30分はかからないくらいなので、「転校しても今のお友達と遊べるんだ!」と、息子も気持ちを切り替えることができたようで転校することも前向きに捉えることができたのです。
5.転校は息子にとっていい経験に
転校した当時は知らない子ばかりの環境で不安そうな息子でしたが同じマンションに同時期に転校してきた同級生で同じクラスになった子がいたこともあり、3か月が過ぎるころには仲のいい友達も複数人出来て、楽しそうに学校の様子を話すようになってくれて、とても安心しました。
お子さん自身がブロック解除しなくても、お子さんを想う自分の心配や不安をブロック解除することで自分だけではなくお子さんにもいい変化がでてきます。
お子さんについて心配事を抱えているお父さん・お母さんは、ブロック解除を試してみませんか?
(公認リサーチャー 一ノ木 颯琉)