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人に強く言えない私が課長なんて!?初の管理職に不安な心のブロック解除

自分ひとりで背負わなくていい

*目次

勤続20年の小夜さんが課長に任命されました。人を引っ張るタイプではない小夜さんは、自分に課長は務まらないのではと不安が増すばかりです。強いリーダーシップを取る人が管理職に向いているとは限らない。ブロック解除でそのことに気づけたエピソードです。

人に強く言えないのに、管理職⁈

小夜さんは会社に入って20年近く経ちます。この春の人事異動で課長に任命されました。小夜さんにとっては初めての管理職の立場です。

辞令が交付される前に部長に呼ばれました。
「今回の人事異動で次の課長にという話が出ていてね」小夜さんはびっくりして
「私には無理です。今の課長のようなリーダーはできません」と答えました。

部長からは
「これからの会社は部下を引っ張っていくリーダーよりも、寄り添えるようなタイプが求められていると思うよ。だから任せたいと思っているんだ」と言われました。

今の課長のようなリーダーはできない

確かに何年も主任をまかされてきたし、勤続年数も長くなりました。ただ、小夜さんは人に強く言うことが大の苦手です。

今までの管理職はぐいぐい引っ張るタイプばかりでした。それが当たり前だと思っていました。ところが、小夜さんは人を引っ張っていくようなタイプではありません。

「なんで私が管理職なの?課長なんて無理。向いてない」

管理職向けの研修が終わり業務がスタートしました。小夜さんは部下から意見を求められても、前任の課長のように即座に指示を出すことができません。日々不安が増すばかりです。

前任の課長のように即座に指示を出すことができない

初めての会議で自信を失ってしまった

新しいプロジェクトに向けて、小夜さんが課長として初めての会議を開くことになりました。

会議では小夜さんは「鈴木さんはどう思う?」とか「斉藤さん、この間の事はどうなっている?」と一人ひとりの意見を聞こうとしました。

二人の部下が全く異なる意見を出してくれました。今までなら課長の鶴の一声でどちらかの意見に決まってしまうことが通例でした。

小夜さんはそれぞれに見るべき点があり、決めかねていました。結局その日は結論を出すことは出来ませんでした。

会議後、他の部下からは、
「今までは課長の一声で全部決まってきましたけど、こうやっていろんな人の意見を聞くのはいいですね」
と言われ、救われた部分もありました。しかし小夜さんは、その日意見をまとめるには至らなかったのです。小夜さんは
「これってリーダーとして力不足なんじゃないか。やっぱり自分には管理職は無理だ」
と自信をなくしてしまいました。

リーダーとして力不足なんじゃないか。やっぱり自分には管理職は無理だ

マインドブロックバスターの妹にブロック解除を受けてみた

休日、届け物があって実家に顔を出しました。実家には妹のまどかさんも来ていました。妹はとても楽しそうに母と話をしています。

「まどかちゃん何の話をしているの?楽しそうね。」

「お姉ちゃん、私、この間話していたマインドブロックバスターの資格をとうとう取ったのよ」

「それはよかったわね。それで楽しそうなのね」

「お姉ちゃん、疲れた顔してるよ。何か悩みがあるんじゃない?」
妹に言われて、はっとしました。

「課長になってからずっと緊張しっぱなしなの。部下に強く言えないのよ」

「それは大変ね。ブロック解除はね、良いことを引き寄せる効果があるの。そうだ、お姉ちゃんにもブロック解除やってあげる」

妹の楽しそうな様子を見て、ブロック解除を受けてみる気になった

マインドブロックバスターのことはよく分からなかった小夜さんですが、妹の楽しそうな様子を見て、ブロック解除を受けてみる気になりました。

「人に強く言えない」ことをブロック解除してもらいました。

出張先で先輩の励ましを受けて

休日明けのことです。部長に、翌週会社の研修施設がある隣の県まで出張するように言われました。そこで大きな会議があるのです。

小夜さんはもともと参加の予定ではありませんでした。
「あれ、何で私が行くことになったんだろう?これってもしかして妹にブロック解除してもらったおかげ?」
予定外でしたが、小夜さんは毎日緊張の連続の職場から一日離れられることにホッとする思いがしました。

会議当日、開始時間よりも早く会場につきました。すると、そこで思わぬ人に再会しました。新入社員の時に指導してもらった先輩の春奈さんです。

「春奈さんじゃないですか。お久しぶりです」

「まぁ小夜さん?なつかしいわ。課長になったんだって?頑張ってるわね」

小夜さんは春奈さんの顔を見て思わず
「私には課長は荷が重いです。私には向いていないんです」と言ってしまいました。

春奈さんは優しく小夜さんの肩をポンポンと叩いて、
「会議が終わったら話をしましょう」と言ってくれました。

会議の後、春奈さんは親身になって小夜さんの話を聞いてくれました。

「小夜さん、管理職は部下に強く言えなくてもいいの。人に寄り添って背中を押せばいい。あなたにはそれが出来る。自信持って」

管理職は部下に強く言えなくてもいいの。人に寄り添って背中を押せばいい

小夜さんは、管理職とは部下が指示通り動くように強い物言いが出来なければいけないと思っていました。

そうして先頭に立って部下をまとめ上げグイグイ引っ張って行くのがリーダーシップだと思い込んでいたのです。

しかし春奈さんの話を聞いて、そういうタイプばかりではないと気付くことが出来ました。

人の話をよく聞いて、その人が力を発揮できるようにサポートしたり、チームで情報共有を綿密にしてフォローし合えるようにしたりと様々なタイプがあると分かりました。

小夜さんは救われた思いがしました。春奈さんの励ましが心に染み入りました。小夜さんは春奈さんを管理職のモデルとしてやってみようと思いました。

部下の態度に変化が

出張から帰ってみると、部下から提案がありました。会議で意見を戦わせていた2人が話し合って、企画書を練り直して折衷案を作ってくれていたのです。

新しい企画書を見た小夜さんは、自分ひとりで背負わなくていいんだと思って気が楽になりました。そして気持ちを新たに課長としてやっていこうと思いました。

自分ひとりで背負わなくていい

ブロック解除のおかげで

帰宅した小夜さんは、この春課長になってから、人知れず悩んでいた日々を思い出しました。まさか出張先で春奈さんに会えて、しかも貴重なアドバイスまでもらえるなんて、こんな偶然があるのかと思いました。

「偶然じゃない、これは妹がブロック解除してくれたおかげだわ」
小夜さんは妹に
「ブロック解除の効果ってすごいね。おかげで助かったよ」と感謝の気持ちを伝えようと思いました。

(公認リサーチャー 阿部桃子)

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