夜のお菓子がやめられない
夏美さんは50代の会社員です。仕事と家事に追われる毎日を送っていました。
日中は忙しく、おやつを食べる時間はほとんどありません。けれど夜になると、ほっとした気持ちからついお菓子に手が伸びてしまいます。
夕食のあと、片付けが終わって一息つくと、気がつけばお菓子の袋を開けていました。
「ひと口だけ」
少しだけのつもりが止まらなくなり、いつの間にかお菓子はなくなっていたりするのです。

そして翌朝になると「ダイエットしたいのにどうしてやめられないのかしら?」と体重を測っては、日に日に増えていく数字にため息をついていました。
思わず食べ過ぎて自己嫌悪になってしまった
「わぁ、どうしよう。1袋全部食べちゃったわ」夏美さんは思わず声に出していました。
その日は仕事が長引いて帰りが遅くなりました。夕食の時間も遅れ、家族とのやりとりもぎくしゃくしてしまいました。
「はぁ、やっと後片付けが終わったわ」
ようやく一人になって座ったとき、どっと疲れが押し寄せてきた感じがしました。手近にあったお菓子の袋を開けて、気づけば夢中で食べていました。
「またやってしまった」
食べたあとに残るのは、満足感ではなく罪悪感です。体に悪いし、必ず後悔するというのに、やっぱりお菓子を食べてしまうのです。
夏美さんは、自分でもどうしていいのか、わからなくなっていました。
同僚にブロック解除を受ける
翌日の職場でのことです。
「夏美さん、今日元気ないみたい。どうした?」
同僚の智子さんに声をかけられました。
夏美さんは少しためらいながらも、昨夜お菓子を一袋食べてしまったことを話しました。
「ダイエットしたいのに、またやっちゃって…」
すると智子さんは、「それやっちゃうよね。食べてる時は幸せなんだよね」と共感してくれました。
その言葉を聞いて、夏美さんは少し気持ちがゆるみました。
夏美さんは、智子さんが以前よりスリムになっていることが気になっていて、思わず聞いてしまいました。
「智子さん、最近スッキリしたよね。いいなぁ。どうやってやせたの?」

すると、智子さんは少し笑って言いました。「私も夜のお菓子がやめられなかったの。だけどね、ブロック解除してやめられたの」
「ブロック解除?何それ、私にも教えて」思わず身を乗り出してしまいました。
智子さんは、心のブロックを解除すると潜在意識の働きが変わり、物事の感じ方や行動が自然に変わることがあると簡単に説明してくれました。
「ブロック解除すると、無理に我慢しなくても、気持ちが変わることがあるのよ」
その言葉を聞いて、夏美さんは少し気持ちが動きました。半信半疑でしたが「今のままじゃ嫌」という気持ちの方が強くなっていました。
「私もブロック解除してほしい」
夏美さんは智子さんにお願いしてブロック解除してもらいました。
夜の過ごし方が変わっていた
それから数日後のことです。
仕事帰り、夏美さんはいつものように駅前通りを歩いていました。その時、なぜか引き込まれるように本屋に入っていました。
これまでなら素通りしていたはずのお店でした。店内を歩きながら、ふと懐かしい気持ちになりました。
「子どもが小さい頃は、よく一緒に本を買いに来たのよね」
しばらく本棚を眺めていると、一冊の本が目に入りました。
なぜか気になって手に取って見ているうちに、どうしても欲しくなって思わず買ってしまったのです。

家に帰ってページをめくると、思っていた以上に面白く、また続きを読みたくなりました。
その日から、夜の時間の過ごし方が少しずつ変わっていきました。
夕食のあと、本を開くようになったのです。物語に引き込まれているうちにあっという間に眠る時間になっていました。
ある日ふと気づきました。「そういえば、最近お菓子を食べていないわ」
無理に我慢しているわけではありません。ただお菓子のことを考えなくなっていたのです。
夜の時間が楽しみになり、気持ちも落ち着いて過ごせるようになっていました。

夏美さんは思いました。
「あのとき、ブロック解除をしてもらったおかげだわ」
夏美さんは、智子さんにブロック解除をしてもらって本当によかったと思いました。
(公認リサーチャー 阿部桃子)







